バルセロナに住んでいますが、コロナによる外出禁止生活は明日でちょうど2週間になります。
外出禁止についての詳細はこちら（http://crew-world.com/columns/3330）に書いているので、不要不急以外の外出って？と思われる方はぜひ見てみてください。


個人的な感想としては意外と楽しく生きていますということ。
バルセロナは外務省渡航勧告レベル3となり、心配の声と共に実際の街の様子を聞かれることが多くなってきました。
日本も都市部閉鎖の可能性がという話も耳にしているので、街の様子を共有します。


◼︎スーパー・薬局

外出禁止令が出た当初はパニックになり、みんなが一気にスーパーで買い占めを始めました。例に漏れず、トイレットペーパーやハンドソープの棚は綺麗に空。パニック時の住宅街スーパーは本当に綺麗なほどにものがなくなっていました。幸い私は観光地の中心部に住んでいるため、そのような状況下でも必要なものは一通り揃えることができました。
買い尽しても普通にスーパーが補充してくれるのを見て安心したのか、買い占めを見ることはほとんど無くなりました。
薬局も通常通り営業していますが、短縮営業をしているところもあるようです。

驚いたことは、スーパーやテイクアウトの店では店の外に2mごとに人が並ぶ、店内では人とすれ違わないようにする等の対応が行われていることです。発令が出てからスーパー側の指示で始まったのか、定かではありませんが、すぐにこの光景も当たり前になりました。場所によっては入るまでに15分くらい並ぶこともあるようです。
私は3、4日に一度、スーパーへの買い出しにいっています。



◼︎飲食店

全て閉鎖しています。シャッターが降り、レストランの多い自宅周辺は本当に異様な光景です。
テイクアウトはOKなので、ベーカリーなどは営業していますが、イートインスペースは閉鎖されています。
また、宅配サービスであるglovoやUber eatsなどに登録してテイクアウトを始める飲食店も増え始めています。


◼︎配達やデリバリー

Amazonなどの配達関係もやっているので、本当に必要でスーパーで買えないものなどは購入出来るようです。
ただ、私がいつも利用しているスーパーのオンライン購入はお身体の不自由な方のみへの対応となっていました。



◼︎外の様子

街は基本外出禁止で、警察が巡回しており、不要な外出の場合には罰金が課されます。職務質問されるケースが多々あり、既に650ユーロ（8万円程度）の罰金を払った日本人もいるとのことで聞いています。犬の散歩はOKですが、ジョギングや散歩は禁止です。
街から人がいなくなったためか、孔雀やイノシシが街に出現するということも話題になりました。
この期間中子供を外で見かけることは一切なく、毎日夕方6時には子供達が5分間好きなだけ叫んでいいという日課が生まれているそうです。（お子さんのいる駐在員情報）
また毎日夜8時から医療従事者への感謝を拍手で示すなどの風潮があります。

（※投稿当初、子供の叫ぶ時間を5時と記載しておりましたが、正しくは6時でした。申し訳ありません。）


◼︎仕事

基本的にはリモートワークへの切り替え、もしくは業務停止です。既に75％の一時解雇をする会社、国の失業補償を適応する会社などが出ています。この生活がいつまで続くかということと、補償の幅がどのくらいかということが今の懸念事項かもしれません。


◼︎人々の様子

ここからは個人的な感想と織り交ぜてのお伝えになります。13日の禁止令発表時、刻々と変わる状況やスーパーの買い込みなどを受け、今後の自宅待機生活への不安などの声が多くあがっていました。感じたことは日本人の「災害慣れ」。日本にいる場合、成人している人のほとんどの方が何かしら災害と呼ばれるような経験をしていることが関係しているように思います。地震や台風、噴火、洪水など多岐にわたる災害を知る日本人の情報収集能力と行動の速さには感心しました。スペイン人との情報交換はもちろん日本人同士の情報交換の活発さのおかげで、私もスペイン人と同じように、もしくはスペイン人より早くに情報を得ることができました。

このような事態の中で、すべきこと、できることをそれぞれ判断して行動できる力は日本人として誇らしく思いました。
確かに毎日朝から晩まで家で過ごすことは、想像してみるとかなり難しく退屈に思います。ただ、実際にやってみるとあっという間に1日が過ぎていきます。（もれなく曜日感覚はなくなりました。）


現段階の状況としてはこんな感じです。
東京やその他日本都市が今後どうなるかはわかりませんが、何かの際に参考になればと思います。
そして、心配してご連絡をくださっている皆様への感謝の気持ちでいっぱいです。
いつもありがとうございます！