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コロナによる外出禁止生活の様子 in ニューヨーク

2020年03月30日|s_travel

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数週間前までコロナウイルスの感染者数ランク外にあったアメリカ。
なんと今は中国を超える人数を記録しています。
単に数字の多さにも驚かされますが、これは検査数が増え、陽性である人数がしっかりと見える化されているとも言える気がします。

今回はニューヨークにお住いの、育児休暇中CAであるKさんが回答してくれました!
(項目についてはこちらが指定して質問させていただいています。)


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5つの区に分かれているニューヨーク市の中で、年中観光客で溢れるマンハッタン区の中心地に、夫と1歳の息子と住んでいます。
コロナ感染者数が中国を超え一位となったアメリカの中で、半数近くを占めているニューヨークの現状を(ほぼ私見ですが)お伝えします。


■ざっくりな流れ
3月22日日曜日からロックダウン(都市封鎖)しており、一部の企業を除いて多くの会社が在宅勤務に切り替え、公立高校も4月20日までは休校が決定していますが、さらに数ヶ月伸びる可能性もあると聞いています。
感染速度は3日間で2倍に、ピークはここ数週間と予想されていますが、姿が見えない何かとの終わりの見えない毎日に市民は疲れ怯えています。

個人的には、一歳になったばかりの息子が走りたい盛りで、外遊びをさせてあげられないジレンマが一番辛いです。
息子はまだ通っていませんが、3歳以上のスクールが休校になった友人の子供たちも、室内で縄跳びをしたり大声で歌ったりして、有り余るエネルギーを発散させているようです。
先週よりリモートスクールがスタートしたようで、パソコン越しに文字や絵の授業を受けているようです。


■スーパー・薬局
食料品店と薬局は営業しています。
以前より利用していたAmazonの食料宅配サービスは一時停止しているため、週に1.2度スーパーに買い出しに行きます。時に足りないものもありますが、品揃えも通常時とほぼ変わらず、このような事態の中働いてくださる方々に感謝しています。


■飲食店
全てのレストランがクローズしています。
デリバリーやテイクアウトは可能なので、Uber eatsなどの宅配サービスでピザやベーグル、中華などを頼んでいます。

高級ステーキハウスから嬉しいサービスも。仕入れた後に営業停止が決まり残ったお肉を、安価で販売してくれています。

長い引きこもり生活の中で、一番の楽しみである食事が豊かになるのは、とてもありがたいことです。


■配達関係
アメリカ国内便は、通常よりプラス1週間ほど時間がかかります。


■外の様子
ミッドタウン在住のため、自宅周りは24時間365日人で溢れ、夜中も煌々と光が差し込み、車のサイレンなども鳴り止まず、今まで子供を寝かしつけるには最悪の環境でした。
外出禁止生活になった今、夕方から街中は暗くなり、一日中静まり返っています。
macy’sという大きな老舗デパートもクローズしており、ゴーストタウンと化した街はまるで映画のワンシーンのように感じます。


■仕事
2週間前から、指定された必須業種と定義された職種以外は、在宅勤務に切り替えているようです。
夫の勤務先は必須業種の一つとされた銀行ですが、銀行の中でも在宅可能な部署の人々は積極的にワークフロムホームへ(全社員の約90%)、事態の急速な悪化により残り10%の社員も一週間遅れで殆どが在宅になったそうです(必須インフラのため100%には出来ず)。


■人々の様子
人通りが一気に減った街中で、物騒な事件も多発しています。
夕方退社途中の日本人駐在員をナイフで恐喝したり、電車に放火された事件もありました。

一方こんな時でも、こんな時だからこそ、限られた環境の中でできることを最大限楽しもう!というエネルギッシュなニューヨーカー達もたくさんいます。
Zoomというビデオ会議システムを利用した飲み会、著名人によるヨガなど室内ワークアウトの動画配信など、オンラインを中心に人と人が積極的に繋がり、支え合っています。

ニューヨーク市長が毎日のように会見し、最新情報と共に市民に語りかけてくれます。
『ニューヨークに広まった理由は大きく二つ。一つ目はアメリカの玄関だから。二つ目は人と人の距離が近すぎるから。』
『近すぎる距離がウィルスを招いたけど、その弱みこそが我々の強み。その近さがニューヨークを特別にし、人間らしく、仲間にする。』

縁あって住んでいるニューヨーク。
今は特にしんどい時期ですが、家族や友人、周りの人々と気持ちを繋げて(外での距離は保ちつつ…)皆で乗り越えていきたいです。
横で動き回っている息子を見つめながら、できないことを嘆くより、今ある環境の中でできることを考えていきたいと思いました。



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世界でも類を見ないほど、多人種で成り立つニューヨーク。これはCA時代にフライトをしていて毎回感じたことですが、今回コロナの騒動がニューヨークで発生した際、アジア人への差別が多く起こったと聞いています。多人種が集う街であるが故、感染が急激に拡大してしまったことも残念に思います。

夜も眠らない煌びやかな街をもゴーストタウン化してしまう、コロナウイルスの威力には本当に驚きました。
街から人気がなくなり、大半の人が家での生活をし、拡大を防ごうとしているということで今が耐えどきですね。

ステーキハウスのお肉が安価で販売されているのは他の都市とはまた違って印象的でした!
ニューヨークはヨーロッパの街と異なり、テラスやベランダのある場所が少なく、部屋も日本のように狭い場所が多いため、お子さんがいる家庭にとってはエネルギーを発散させにくい環境かと思いますが、一刻も早い終息を願って今できることをしていきましょう!

Kさんの『できないことを嘆くより、今ある環境の中でできることを考えていきたいと思いました。』という言葉が刺さりました!

ご回答、ありがとうございます!
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