欧州やアメリカが話題対象に感じるコロナウイルス。
当初の感染者数も比較的少なかった印象のあるニュージーランド ですが、現在はすでに外出禁止令が発令されています。
日本のニュースなどではあまりトピックになっていないかもしれませんが、南半球でも自宅生活が始まったとのことで聞いてみました。

ニュージーランドはオークランドにお住いの、元ホテル勤務のRさん。
今回はCAつながりではなく、ホスピタリティ繋がりでインタビューをお願いしています！
（項目についてはこちらが指定して質問させていただいています。）


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■流れ
2月28日、イランから帰国した旅行者の陽性が確認されました。ニュージーランドでは、1人目の感染者です。その後はクルーズで帰国したニュージーランド人を検査するも陰性ばかりといった状況が続いていました。
3月4日、2人目の感染者としてイタリアから帰国した旅行者が陽性に。翌日に3人目として、1人目の家族に陽性が確認されました。
続々と旅行から帰って来た人たちに陽性反応が出続け、21日の時点で警戒レベル2と発表され、感染者は66人となりました。23日の午後には警戒レベル3に引き上げられ、その時点で既に48時間後の25日深夜には警戒レベル4にする事も発表されました。
3月26日、首相の記者会見により、国としてロックダウンの体制となりました。



■スーパー・薬局
2月上旬には既にマスクや除菌ジェルなど既に品切れ状態になり、現在も再入荷待ちとなっています。
3月中旬、ティッシュ・トイレットペーパーの紙類はほぼ売り切れで、じゃがいも・小麦粉・米・麺類・缶詰め類も棚からごっそりなくなる光景を目にしました。スーパー側から1人2個までと注意書きが出るようになってからは、買い占めは改善されて現在は問題なく買うことが出来ます。
ロックダウン直後から、スーパーの入場制限がかかり外に列が作られる様になり、2mの距離を保つために道路に目印が貼られている。入場制限があるので入店は並ぶものの5〜10分ほどで中に入ることができ、落ち着いています。



■飲食店
警戒レベル2時、営業を停止しているお店はちらちら伺える程度でした。レベルが引き上がり、レベル3・4になった瞬間に全てのお店が業務を停止しました。ニュージーランドではUber Eatsなども利用できません。


■配達関係
国内にAmazonはありません。
オンラインショッピングは基本的に、オーストラリアから輸入となりますが、一応動いている様子です。スーパーのオンラインショッピングも機能していますが、本当に通販での購入が必要な人のみという案内の下に行われています。


■外の様子
警戒レベル4に引き上がるまでがあっという間で、今では散歩程度に歩いていたりジョギングしている人を公園で見かけるくらいです。道路も閑散としています。バスも本数を減らして走ってはいますが、乗車している人はあまり見かけません。


■仕事
テレワーク可能な仕事・スーパー・薬局・郵便・公共交通機関・病院以外は最低でも23日からの4週間、全て営業停止することになっています。給料の80%は国から支払われることが決まっています。


■人々の様子
世界各都市と比べて感染者が出るのが遅かったですが、その前から警戒心が強かったなというイメージがあります。そもそもマスクの習慣がアジアほど無いので、警戒レベル2ではマスクをしている人はほぼ見かけませんでしたが今では過半数がマスクを着用しています。
オークランドの中心地に住んでいますが、26日になった瞬間に街がピタッと静かになったような気がしました。
今まではお金を必要としていたホームレスの方々も、食べ物をくださいとボードに書くようになりました。


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23日時点で102人の感染者でしたが、3桁になった瞬間に外出禁止令が出たということで、かなり早い対応に踏み切っている印象にあります。

パーソナル距離を保つためにスーパーの前の道路に2ｍ毎の目印が貼られているのは、他の国にはない点かなと感じました。徹底していますね。

こちらは別情報ですが、ニュージーラントには違反者の通報用として設けられた専用ウェブサイトがあり、住民間での秩序保持を行なっているということでした。実際に多くの通報が着信しており、違反者の通報だけではなく値段の釣り上げなどにも対応しているとのことでした。
この通報システムは他の都市でのインタビュー時に聴くことがなかったので新鮮でした。

まもなく4月。
このタイミングでのエープリルフールということで、誤った情報に惑わされないようにしたいものですね…。
外出禁止令下にいる皆様、日本の皆様、共にお家時間を充実させましょう！


（※写真は外出禁止前に撮影されたものです。）